新NISAが始まってから、「旅行をお得にするために鉄道株を買いたいけど、新NISAの枠を使うべき?それとも普通の特定口座でいいの?」という相談をよく受けるようになりました。
結論からズバリ言うと、「その銘柄の配当利回りが高いならNISA一択、無配(配当ゼロ)や超低配当で優待だけが目当てなら特定口座でも十分」です。
なぜそう言えるのか、旅行勢が陥りがちな「NISA枠の無駄遣い」を避けるための判断基準を詳しく解説します。
NISAの「成長投資枠」には限りがある
まず大前提として整理しておきたいのが、NISAの仕組みです。 私たちが個別株を買うときに使うのは「成長投資枠」ですが、これには上限があります。
- 年間枠: 240万円まで
- 生涯枠: 1,200万円まで(つみたて投資枠と合わせて合計1,800万円)
「1,200万円もあれば十分じゃない?」と思うかもしれませんが、鉄道株は1単元(100株)あたりの単価が意外と高いのがネックです。
ひのとりこの単価の高さと効率性の悪さのせいで日本株が思ったよりもあまり普及してない
例えば、最近人気のNTT株などは1株150円〜160円程度なので、100株買っても1.6万円。これならNISA枠をほとんど圧迫しません。



経済事情から全部の株もそうしてほしいです。
しかし、鉄道株は1株2,000円〜4,000円クラスがザラにあります。
100株買うだけで20万〜40万円の枠を一気に消費してしまうのです。
もしあなたが将来的に高配当株投資やインデックス投資をガッツリやりたいと考えているなら、この「枠の消費」は慎重に考えるべきポイントになります。
「無配・超低配当」なら特定口座で良い理由
NISAの最大のメリットは、「値上がり益(売却益)」と「配当金」にかかる約20%の税金がゼロになることです。
逆に言えば、以下のケースではNISAのメリットはほとんどありません。
1. 配当金が出ない(無配)、または極端に少ない場合
鉄道会社の中には、コロナ禍の影響や大規模な設備投資のために、配当金をほとんど出していない会社もあります。
NISAの恩恵は「税金を引かれないこと」ですから、そもそも配当金という「課税対象」が発生しないのであれば、わざわざ貴重なNISA枠を使ってまで買う必要はありません。
2. 株主優待がメイン目的の場合
ここが一番のポイントです。 私たちが旅行で使う「株主優待券」や「乗車証」は、実はもともと非課税。



厳密には一時所得というのがあるけど
50万円を超えてからなのでほぼ一般の人がこの金額は現実じゃない



もらえても1回で3000円ぐらいですもんね
なので特定口座で持っていても、NISAで持っていても、もらえる優待の価値は変わりません。
「配当金は雀の涙だけど、優待の切符が豪華」という銘柄なら、特定口座で買っても実質的なリターンはあまり変わらないのです。
賢い使い分けの判断基準
では、具体的にどう使い分けるのが正解なのでしょうか?
NISA口座で買うべきケース
配当利回りが1%〜3%以上ある銘柄がある JR各社や大手私鉄など、それなりに配当が出る銘柄はNISAがお得です。



配当利回り1%でも100株を買うのであれば意外と税金って馬鹿にできない
年間数千円〜数万円の配当にかかる税金がゼロになるのは、長期で見ればバカにできません。
加えて将来的に株価が大きく上がると予想している銘柄の場合でも「今は安いけど、将来的に沿線開発が進んで株価が2倍になるはずだ!」と確信しているなら、売却益が非課税になるNISAが最強です。
特定口座で買うべきケース



どういう人がNISAにしてはいけないんだろう?



大雑把に言えば優待が多い、もしくは配当金がないならNISAにしてもあまり意味ない
沿線住民で、とにかく「優待の日常利用」が目的のケースである場合は 配当よりも「毎日の電車代を浮かせたい」「買い物割引を使いたい」という実利重視なら、NISA枠を他の高配当株や投資信託に回し、鉄道株は特定口座で持つのが効率的です。
NISAはやはり限りがあるのでできれば高配当や投資信託へ優先をしたほうが良いのは間違いないです。



とはいえ枠は復活するので効率は良くないけど、余裕が出たら特定へ移行するのも選択肢だ
NISA枠をすでに使い切る予定がある人とかはオルカンやS&P500などの投資信託を優先して埋めたい人は、個別株を特定口座に追い出す方が全体の資産形成スピードは早まる傾向にあります。
まとめ:自分の「目的」に合わせた出口戦略を
鉄道株は、私たち旅行好きにとって「持っているだけでワクワクする」特別な株です。
ですが、投資としての効率を考えるなら、「その株から現金(配当)がいくら戻ってくるか」を一度チェックしてみてください。
「現金はほとんど来ないけど、切符がいっぱい来る」という銘柄なら、あえてNISAを使う必要はありません。その枠は、もっと現金を運んでくれる高配当株のために取っておきましょう。
「節税」という言葉に惑わされず、自分の旅行スタイルと投資枠の残りを天秤にかけて、賢く使い分けてくださいね!


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