精神障害者には鉄道の割引はない?その理由を解説

くろと

そういえば、なんで精神障害者だけ、ほか2つと違って公式の鉄道の割引制度がないのか本当に謎だわ…

というかんじで疑問に抱く人もかなりおおいでしょう、

目次

おさらい:精神障害者とは…

まずは精神障害者とは具体的にどんなことを意味をするのか?

精神福祉手帳の対象者は、以下のような精神障害があり、日常生活社会生活に制約がある方です。

  • 統合失調症、双極性障害、うつ病などの気分障害、発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害など)、認知症、てんかんなどの精神疾患

具体的な例としては、以下のような方が挙げられます。

  • 統合失調症で、幻覚や妄想があり、一人で生活することが困難な方
  • 双極性障害で、躁状態やうつ状態が頻繁に起こり、仕事や学校に通うことが難しい方
  • うつ病で、意欲や気力が低下し、日常生活の基本的なことができなくなってしまった方
  • 発達障害で、コミュニケーションや社会性の問題があり、就労や自立が難しい方
  • 認知症で、記憶や判断力が低下し、一人で生活することが困難な方
  • てんかんで、意識障害やけいれん発作があり、外出や就労が難しい方

等級

また、精神障害の程度によって、1級、2級、3級の3つの等級に分けられます。

  • 1級:日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
  • 2級:日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
  • 3級:日常生活にはある程度の制限を受ける程度のもの

等級によって、受けられる支援の内容も異なります。

例えば、1級の方には、自立支援医療(精神通院医療)の支給認定を受けることや、障害者控除を受けることができます。

精神福祉手帳の申請は、住民登録をしている市区町村の福祉事務所で行うことができます。

申請には、診断書などの必要書類が必要となりますので、事前に確認しておきましょう。

多くの鉄道会社が精神障害者の割引がない理由

精神障害者が多くところで鉄道の割引がない理由は「他の客の運賃の負担」が増えてしまうとのこと。

鉄道において障害者割引は実際のところは国の補助があるのではないかと思いがちですが

グリーンリーブ

残念ながら「売上」が減るんだよ

会計用語で言う右の利益のところの「売上」が通常の人数に対してやすい売上になります。

というように障害者割引をすることで国の補助がお金が下りるわけじゃないので、実は会社からすれば損なんです。

くろと

まあ…鉄道会社もお金儲けでやっているわけだから、どこかが減るとどこかで穴埋めをする

というようになっているのです。

精神障害者は収入がかなり少ない上安定性がないため他より明らかに不利

精神障害者の不利なのはじつは割引がないだけではありません。

その収入も身体が21万円前後に比べても少なく、12万円前後と知的とほぼ変わりません

なぜ少ないかと言えば「制度により長らく対象外だった」「非正規社員」「フルタイムで働けない」「すぐやめる」「ブラック企業に当たりやすい」「他の障害に比べてダントツで高難易度」というのが原因です。

身体の場合は体の部分だけなので、どこか悪いのかすぐに分かり、知的の場合は明確で期限が長めなので安定したというのが強みがありますが

精神の場合は脳と価値観の体の部分だけじゃなく手帳そのものが更新期限が2年ということから安定性が欠けていることから正社員として働くのが難しいのが現状です。

にゃもも

最近は法定雇用の対象になって改善しつつあるが、やっぱやめてしまう人が多いし、安定感は見られないね…

グリーンリーブ

そもそもの話で、日本の会社は健常者ですら求人が求める条件に達成してない会社が多いので、まず働き方を直さないとダメや

にゃもも

まあ実際にホワイトでもこうなっているからそう言わないの…

ということなので、雇用されやすくなったけど、反面やめてしまう人も実際のところ増えているので、個人的には会社の労働は最低限頑張るだけにとどまって、残った時間で起業準備という前提でストック型ビジネスの副業したり、株や投資信託で投資をするほうが全然いいでしょう。

くろと

実際のところ中の人もこんな感じで退職までやっていました。

グリーンリーブ

2024年からはNISAで株と投資信託だけじゃなく米国株も投資できるのでやらないと損だよ~

というグリーンお兄さんの怪しい投資誘惑はおいといて

ムリに会社に勤むのは不安定な上でコスパが悪いのは事実なので、お金の勉強して不安を減らしましょう。

ではなぜほか2つはあるのに、精神障害者だけないのか

身体と療育があるのはかつてJR発足時からあった制度、つまり昔からある法律が設定されていたため、このように現在の習慣されています。

その法律というのは

  • 身体障害者に対する旅客鉄道株式会社等の旅客運賃の割引について
  • 知的障害者に対する旅客鉄道株式会社等の旅客運賃の割引について

があるからです。

これら2つは昭和62年もしくは平成3年に制定されておりいずれも30年前からあります。

くろと

日本がバリアフリーに関する関心普及はだいぶ遅いというのは聞いたことはあるけど、割引も割りと最近のことなのね…!

しかし一方で精神障害者にはこのような制度が運賃規則に設定されていなく、多くの会社では鉄道運賃が減収する理由から行われていません。

仕事観にも実は影響が大きい?

また、これはおそらくの個人的な考え方であるが

昔の日本の価値観にも影響があるような気がします

今のように精神悪化して体調を崩す人が昭和時代の昔はかなり少なかったようで。昔ほど精神障害というのは上記2つとは異なり注目されませんでした。

昭和と令和におけるギャップな大きな要因は「我慢していれば良いことがある」、「右肩上がりの経済成長」、「将来の不安があまりなかったこと」「ゆとり教育」が上げられます。

くろと

確かにブラック企業とかだと「気合だ!」「耐えろ!」とかいうように精神論もこれかな?

というように昭和感を残す会社も少なくありません

しかし、現在においては我慢をしても対価を得られなく、会社をやめたり精神を病んだりする人が増えてしまいました。

にゃもも

会社をやめること自体は良いことだけど、病む人が増えるのは良くない…

精神障害にもいろいろあるのですが、多くは生まれつきではなく過程等があってこそあとから来ることが多いです。

出典元:内閣府 参考資料 障害者の状況 図表4 年齢階層別障害者数の推移(精神障害者・外来)よりhttps://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r04hakusho/zenbun/siryo_01.html

実際のところ精神障害者は現状急激に増えてきています。

このように現在は身体障害者に匹敵するほどの人口がいるわけです。

くろと

この人口になると流石に状況が変わりそうな気がするけど…

これが海外のようにもう少しはたきやすく安定した環境であればもっと減っていたかもしれません。

しかし前述の通り、精神障害には割引制度が設定されていないうえに収入もかなり少ないため、状況的に明らかに不利であることは間違いありません。

最近は国の働きでどんどん精神障害者をふやす取り組みが増えているわけですが、そうすぐには変わらないでしょう。

精神障害者での対処法

そんな精神障害者はどうしたらもっと安く鉄道に乗って旅行できるのかですが

対処法は大きく2つあって、シンプルに「支出を減らせる手段はあるか」、「収入を増やせるか」どうかです

くろと

え?たったそれだけ?

と思うかもしれませんが、お金はあくまでも道具なんですよ?

人間の生命でいえばHPで、お金はMP代わりです。

けど、MPは便利だけど限りがある、だからどうやったらもっとMP量が増えて使用量を抑えれるかによって魔法の回数が増やせて余裕を持って戦えるか

それとお金は同じで、いかにも効率よくできるかが鍵になります。

支出減らす1:他の手帳を使おう

精神障害者には効果がない一方で、ほか2つには割引制度があるので、もし適応があればそちらを優先しておきましょう。

グリーンリーブ

ないなら国に訴えるのではなく別の方法でやるしかない!

人によっては3種類もある方もいますが、第一種がある場合は第一種のほうが効果が強いので優先して第一種にしましょう

支出減らす2(収入増やす1):株主優待で割引をする

2つ目は鉄道の会社の株を買って、6ヶ月もしくは12ヶ月に1回発行される株主優待で割引をすることです

一部紹介

  • JR東日本(9020);40%OFFの優待割引券(特急券も可能)
  • JR西日本(9021):半額になる割引券(特急券も可能)
  • JR東海(9022):10%OFFの割引券(複数枚利用可能、特急券も可能)
  • JR九州(9142):九州管内の1日乗り放題優待券が1枚のほかフェリーなどもあり
  • 東武(9001);片道1乗車無料券、東京スカイツリー当日入場券30%OFF等
  • 西武(9024):1回乗車無料の乗車証、ホテルで可能な1000円OFF共通割引券等もあり
  • 近鉄(9041):1回乗車無料の「沿線招待乗車券」、スペイン村の2割引のパスポート等

などがあり、これは100株~200株程度の情報ですが、結構大きな額で乗れることがわかります。

くろと

ホテルやアトラクションとかの割引もあるね!!

アトラクションや動物園の場合は手帳のほうがオトクなことが多いのであまり効果は大きくないですが

ホテルが割り引かれたり、鉄道以外のフェリーといったのがタダで乗れたりするので旅行好きならぜひとも鉄道会社の銘柄を投資しておきたいです。

にゃもも

んで?どこを選べば良いのかな?

株は証券会社しか取り扱えないので、証券会社の口座で開く必要があります。

そのなかでオトクさ重視よりもわかりやすさの方が良いと思ったので、個人的には楽天証券がおすすめです。

グリーンリーブ

お得差で言えばSBI証券がわずかに上だが、UIの仕様がクセがあって難しいのではじめたばかりの駆け足投資家には向かないとのこと(ゴールドコインの話によれば)

ちなみに、支出前提で話をしましたが、株式を投資をするのは確かにお金を使う行為なのは変わりありませんが、そのお金は手元は消えて代わりに株がその資産を持つようになります。

どういうわけかと言えばですが、現金は消えるけど、そのお金を貰える権利は株に変えたけど消えてないよってことです。

グリーンリーブ

実際に買ってもいつでも売ることができるので

また、一度支払えば持ち続けられればその優待の権利がし続けるので優待廃止をしない限りは長く持てば持つほどお得になります。

そして株主優待ともう1つの特権が株式配当金です。

グリーンリーブ

配当金は株主優待が100株以上に対して、配当金は1株からもらえる

裏に隠れて支出を抑えることばかりに目をつけていましたが、本来であれば配当金で稼いだり、資産を増やすのが目的なので収入目的が本来の株式投資の役割と言ってもいいでしょう。

支出減らす3:割引のある路線を使う

基本的には精神障害者には割引はないことが多いですが、一部の鉄道会社は自らの精神障害者の割引制度もあるようです。

例えば1つ目の例としては東急電鉄であれば精神障害1級に限りであるが、介護者と一緒に乗る場合と東急線だけに限られば半額に適用できます。

にゃもも

もちろん東急だけじゃないよ!

もう一つの例として秩父鉄道は自社線にかぎり精神障害者の等級や距離にに関係なくすべて普通乗車券が半額になり、加えて精神障害1級に限りであるが、介護者も普通乗車券回数乗車券定期乗車券(通勤のみ)が半額に適用できます。

というように一部の会社では割引をしていることがあります。

グリーンリーブ

余談だが、秩父鉄道の沿線は割りと日常に必要なところが出揃っていて、割と便利な感じがした。
都心に比べれば、本数がやや少ないのでフラッと出かけるには不便だけど、家賃がだいぶ安いのでおすすめ!

対応している会社は以下の通り(2024年1月確認、一部記載)

精神1級でかつ介護つき乗車のみ対象となる鉄道会社
  • 東京急行電鉄
  • 京王電鉄
  • 京浜急行電鉄
種類に関係なく第1種(1級)と第2種(2・3級)と同じ効力もつ鉄道会社
  • 秩父鉄道
  • 名古屋市営地下鉄
  • 名古屋鉄道※2024年3月16日から
  • 近畿日本鉄道
  • 南海電鉄※南海フェリーと合算して利用可能
  • 広島電鉄
  • 西日本鉄道

支出減らす4:確定申告で控除を利用する

4つ目の減らせる方法は確定申告で税金を節税していくこと。

くろと

一般的には

・基礎控除(48万円)
・ふるさと納税の控除(前払い)
・Ideco(前払い/資産扱い)
・医療費控除
・青色控除(65万円/開業届必須)
・事業経費(事業や不動産等のみ一部有効)

また、障害者には基礎控除その他の控除の他に、障害者控除があります。

精神障害は2種相当となる2級・3級では一般障害として27万円が、1種相当となる1級では特別障害として40万円が控除されます。

1ヶ月で2万強もしくは3万円強の金額なので、これはわりと馬鹿にならない控除金額です。

にゃもも

障害者の特権だからぜひとも積極的に使っておきたいね!

確定申告は自分でもできるのでFP3級ぐらいの能力があればとりあえずやりすごでるかなとは思います。

支出を減らす5:鉄道といった乗り物のレジャーのふるさと納税商品を買う

5つ目は高額な商品で、参考程度で解説すればいいのですが、鉄道の体験できるふるさと納税の商品を購入することです。

商品の中に鉄道を体験できるふるさと納税の商品がごく少数ながらあって、実際に楽しむこともできます。

その内容は結構豪華なもので例えば

  • キハ205の貸し切り乗車
  • 熊本電鉄の貸し切り運転体験プラン
  • 四日市市あすなろう鉄道一日駅長体験

などがあります。

これらは一般で買えるものではなく、かなりふるさと納税でしか購入できません

くろと

でもこれ…いずれも人件費がかかって高そうね…!

そうなんです。

今回紹介したものは10万円寄付するものがほとんどで、実際はもう少し安いものがありますが

最低でも5万円ぐらいはかかったり、あとは税金の関係で障害者は別枠で27万円もしくは40万円の控除があるのでかなり高収入じゃないと

収入を増やす2(支出を減らす6):副業(ストック型に限る)/青色

収入を増やす手段として最も大きな有効なのが自分がやりたい副業でしょう。

副業というより、ビジネスには自分が働く「フロー型」と記事とか動画とか、お金とかなどの資産に働いてもらう「ストック型」の2つがありますが、個人的に安定性と責任性が少ないストック型がダントツでおすすめ!

このブログでは旅行を楽しむために旅行を前提に話しますが

旅行や交通が好きな方であれば「ブログ」と「Youtube」がおすすめです。

この2つはストック型とフロー型のハーフであるが、負担が非常に軽く責任感が少なく、コストが最小限に抑えられるので

グリーンリーブ

旅行の場合は「法律」と「撮影禁止」と「気候」とかさえ気をつければあとはなんとかなるさ

労働時間を増やすぐらいなら、本気で副業に手を付けたほうが断然コスパが良いです。
お金の面だけじゃなく精神面で良いから。

にゃもも

もちろん人に合う合わないのがあるので一概にはこれが正解!とは言えないけど、安定と責任の少なさを重点的に今回はこれら2つをピックアップしたよ!

ただし確定申告と言っためんどくさい税金処理をしなければならないけど、ブログやYoutubeとかでビジネスをやると家賃を経費(全額は難しい)にして税金と家賃負担の支出を減らせたり、控除があったりなどコントロールすることもできます。

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タビブロ以外でも「ブログ」というカテゴリーで別サイトでも運営中です。

ぜひブログの方が面白そうと思ったらブログのほうも見てね!

収入を増やす3:年金をもらう※基礎年金は2級以上対象

もう一つの方法として国の制度で障害基礎年金もしくは障害厚生年金をもらうことです。

障害年金にはいくつかの道のりがあったりで、基礎年金については2級以上と言った条件があるなどでかなり厳しいですが

安定した金額がもらえるので、もし2級以上がある場合は基礎年金を、3級以上の場合は厚生年金を視野に入れておきましょう。

にゃもも

ただ、貰える金額は生活費より下回るので、会社で働いていくか、副業をしたり、投資等などの別の収入源は必須になるのであくまでもサブ収入で

まとめ

という感じで今回は半分ぐらい仕事や経済に関してなので本来のブログの価値観とテーマから外れて話してしまいました

くろと

全くだよ!楽しい旅行ブログの話なのに

グリーンリーブ

こんなくそっ真面目な経済解説をしたら眠くなったよ…

はいそれはホンマにスンマセン!

でも旅行と鉄道はお金とつきっきりなので、すごい重要な内容ということで今回はできる限り冗談抜きで解説していました。

今回の解説で以上をまとめると

  • 精神障害者の鉄道の割引はあったりなかったりで、あってもほか2つより不遇が多い
    • JRをはじめ他の大手でも半数ぐらいが未対応
    • 特に2級・3級はないところがほとんど
  • そもそも精神障害者の就職が安定せず低賃金
    • 長らく制度的に対象から外れていたため
  • 以上の2つの理由によりお金が他の障害よりもとにかくシビアなので、お金の勉強をより強化して行うこと。
    • 例1:税金の節税を徹底的に行う
    • 例2:NISAで投資して鉄道会社と言った銘柄で買って行く(リスク注意)
    • 例3:ふるさと納税を購入
    • 例4:2級以上なら年金を検討する
  • 路線で支出を減らすなら精神障害でも適応したいなら半額にできる路線沿線に引っ越す
    • 秩父鉄道や名古屋市営等がおすすめ(ただし家賃の額に注意しよう)
  • 結局個人で稼ぐのが一番手っ取り早い
    • 会社で大きく稼いたり安定を求めるのは今の時代にはあまりおすすめできない

でしょう。

にゃもも

以上参考になると幸いにゃ!

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