皆さん、こんにちは!
今回は森林公園へ旅行へ行ったついでとして川越特急に乗ってきたのでその列車について解説します。
川越特急とは??
「川越特急」は、東武東上線の池袋駅と小川町駅・森林公園駅を結ぶ列車で、特急料金不要で乗車できるのが大きな特徴です。
愛称の通り、「小江戸・川越」への速達輸送を主な目的として2019年3月に運行を開始しました。
くろと特急なのに特急料金がいらないのは嬉しいですね。ちなみに、特急というと停車駅がすごく少ないイメージですが、実際はどうなんですか?



いい質問ですね。後ほど詳しく解説しますが、停車駅はかなり絞られています。しかし、他の私鉄特急と比較すると、少しユニークな点があるんですよ。
🚉 始発は池袋駅の1番線!





川越特急の始発駅は、東武東上線のターミナル駅である池袋駅です。そして、発着するホームは1番線に固定されている。



1番線ですか。準急とがよく発着しているイメージがありますね。
豆知識:池袋駅1番線は、主に準急発着していますが、実は川越特急もここから出発します。ちなみに、全席指定制の「TJライナー」は少し離れた5番線から発車しますよ。この違いも面白いですね。



ふぅん、じゃあ、地下鉄から東上線に来た人は、わざわざ乗り換えないといけないんだね?めんどくさい!



そうですね、地下鉄直通を利用する人は朝霞台駅まで川越特急が停車する準急などに乗り換えることになります。川越特急はあくまで池袋からの速達性を重視した列車なんです。
💺 車両はTJライナーと同じ「50090型」





川越特急に使われている車両は、TJライナーと同じ「50090型」です。
ほかの車両は使用されません。



TJライナーの車両って、あの座席の向きを変えられる車両ですよね!すごく快適なイメージがあります。



50090型は、東武東上線では唯一、座席の向きを変更できる**「マルチシート」を備えています。
- クロスシート(対面座席):主に特急やTJライナーとして運行される際に使用され、長距離移動に適しています。
- ロングシート(横長座席):通常の通勤電車として運行される際に使用されます。
川越特急は基本的にクロスシートモードで運行されます。
東上線は私鉄の路線の中でも比較的長いにもかかわらず特急電車がないのでクロスシートの時点で貴重です。
ただし、例外として車両の端(車端部)の座席は、ドアがある関係で固定のロングシートとなっています。



トイレはあるの?



非常に残念ながら、この50090型車両にはトイレは設置されていません。これは通勤型車両であり、かつ距離がそこまで長くなく本数も多いためです。
ポイント:TJライナーと同じ車両ですが、全席指定ではないため、乗り間違える心配はありません。ただし、トイレはありませんので、乗車前にお済ませくださいね。
✨ 座り心地はどうか?車端部のロングシートもおすすめ!
グ: さて、肝心の座り心地についてです。
結論から言うと、この50090型のクロスシートは、JRの特急列車や新幹線のようなリクライニング機能付きの豪華な座席ではありません。


例えるなら、「ボックス席と、転換式クロスシートの中間」というレベルです。
座席の背もたれは固定で、少し硬めのクッション性を感じます。



もともとTJライナーとして370円ぐらいという着席という目的でしたから乗り心地は期待はしないと言っていい。



そっか、TJライナーは着席が目的ですもんね
60分程度の長距離の移動でも、向かい合わせにならずに景色を見ながら移動できるのは快適です。





景色を見ながらの移動は旅行気分が高まりますよね。ところで、先ほど車端部はロングシートとおっしゃっていましたが、そこはどうなんでしょう?



実は、僕の個人的な感想ですが、車端部のロングシートも割と侮れないんですよ。



あのロングシートが?



実際に座った感じ
- クロスシート:座面が少し硬め。
- 車端部ロングシート:座面が割とふかふかで、クッション性が高いです。
座り心地を重視するなら、車端部のロングシートも非常におすすめです。



ちなみにこのロングシート部分、普通列車でもTJライナーでも同じ向きだから
混雑していなければ、足を伸ばしてゆったりと座れるメリットもあります。
🚀 どれぐらい飛ばす?東上線独特の「特急」
川越特急は、特急料金が不要な*「無料種別」として運行されています。では、どれくらい速いのでしょうか?
停車駅を見てみましょう。池袋からの下りの場合、以下の駅に停車します。





特筆すべきは、川越より先も飛ばすのと和光市駅までも通過してしまうという点



なんと!有楽町線でよく聞く行き先さえ通過しちゃう!?
実態は快速急行相当?
東武東上線には「特急」「快速急行」「急行」など速そうな種別が多いですが、他の大手私鉄と比べると、その実態は特急にしては少し遅め。
実際、この川越特急は他私鉄に例えると、西武鉄道の「快速急行」や近鉄奈良線の「快速急行」と同程度の速達性だと考えてもらえると良いでしょう。
特急は特急でも、停車駅はそれなりにあるのが特徴です。



うわー、特急って名前なのに、なんか遅いってこと?



一応だけど東上線では、これが最速の無料種別。
それに東上線は通勤需要がほとんどだからね。観光需要はあまりないんだ。
それに急行や快速急行も川越までは通過区間のため、実は所要時間はそこまで大きく変わらないというのも事実。
というより、元を走っていた快速急行も昔は特急だったし、今の快速急行も実は昔の急行であって、もとに戻っているだけなんですよね。
📉 本数は実はすごく少ない…本当の目的とは?
さて、川越観光の速達列車として登場した川越特急ですが、実は運行本数は非常に少ないのが現状です。
- 下り(池袋発):1日3本のみ
- 上り(森林公園・小川町発):14本程度
実際に上り列車に偏った、非常にバランスの悪いダイヤとなっています。



川越への速達が目的なのに、下りが3本しかないのは意外ですね。これだと川越観光に行く人は、急行や快速急行に乗ることがほとんどではないでしょうか?



これは、川越特急の「真の用途」が関係しているんです。
川越特急の「真の用途」
川越特急の多くの列車は、TJライナーとして使用される車両を、朝は役割を終えた帰り道として森林公園や小川町へ、夜はその任務を急かし池袋駅へ送り込むための「送り込み列車」としての役割を担っています。
これまで、この役割は「快速急行」(2023年まで)などが担っていましたが、現在は川越特急がその任を負っています。



なんで快速急行だったの?



これは2023年までは快速急行が川越~東松山を通過運転していたからなんだ。実際に停車も和光市が止まるか止まらないかぐらいの差でほとんど一緒だった。でも2種別とも本数が少なく差別化も図りにくいから、快速急行を地下鉄用として役割を変えた
愛称は「川越特急」ですが、実態としては「TJライナーの送り込みを兼ねた速達列車」*であり、終点も小川町や森林公園です。
川越までの距離は約30分と短く、上りもこの2駅が始発です。
実は「川越観光」よりも「森林公園観光」**など、沿線中核都市への速達性も視野に入れている列車なのです。



じゃあ、私みたいに森林公園へ行く人にとっては、丁度いい列車ってことなんだね!なんか得した気分!
🌟 川越特急は東上線で一番ユニークな列車だ
まとめると、川越特急は東武東上線の中でも最もユニークな列車だと言えます。
- 特急料金不要でTJライナーと同じ車両(50090型)に乗れる。
- クロスシートで快適な移動が可能。(ただしトイレなし)
- 上り本数が極端に多いのはTJライナーの送り込みという裏事情がある。
- 川越までは最速だが、他の種別との所要時間は大差ない。
今回は森林公園まで行きましたが、普段の通勤電車とは一味違う、旅気分を味わえる列車でした。東上線を利用して川越や森林公園へお出かけの際は、ぜひ川越特急のダイヤをチェックしてみてくださいね!




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